「戦略コンサルタントのロジカルシンキング・リーディング」@大石哲之

「戦略コンサルタントロジカルシンキング・リーディング」 大石哲之

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戦略コンサルタントが本を読むときの5つのポイント
①本を全部読もうとしない。始めから読まない
②必要な部分をゆっくりでもいいので考えながら読む
③事実、解釈、アクションを読み分ける
④読書のPDCAサイクルを回す
⑤読むことに集中できない要素は思い切って排除する

ロジカルシンキング」を使って読む方法
ロジカルに読む技術のなかでの基本は「データ」と「解釈」と「アクション」を区別するというものです。これを理解するたとえで、よく使われるのが「雲雨傘」というものです。「黒い雲がでている」というのは、誰が見ても観察できる事実です。「雨が降るだろう」というのは、その事実を解釈したもので、ここからは意見です。「傘を持っていくべき」というのは、アクションですね。事実から意見になり、それを踏まえてアクションを提言する、という3ステップです。多くの人がこの3ステップをごちゃ混ぜにして話をしています。よくある間違いが、雲雨を抜かしてアクションだけを理解してしまうというパターン。例えば、「1ヶ月に最低10冊の本を読め」といったものはアクションに相当する部分です。本来は10冊読むというアクションは、なにかの意見にもとづいているはずです。「多読する人は知識が増える」なのか「ビジネスの動きは速いからキャッチアップに10冊は必要」なのか。そこは著者の意見なりの裏づけ、つまり「雲」があるはずです。一流ビジネス・パーソンの読書量を一覧したものや、多読によって知識が得た経験など、そういった意見を述べるための基礎となる根拠というものがあるはずです。

本を読むとき、「雲雨傘」はセットで読み解くものです。傘のアクション部分だけをお覚えても、実践しているうちに「あれ、これはどういう意図があるんだっけ?」ということになってしまいます。
てっとり早いアクションだけを読み取って、その裏にある論理の部分をしっかり理解して自分なりに噛み砕いておかないと、実践するうちに体が動かないということになり
ます。
(中略)
本を読むとき、自分は一体どの部分を読んでいるのか、ということを考えて読むと、頭が良くなっていきます。「雲」を読んでいるのか「傘」を読んでいるのか?を常に考えてみましょう。
重要なのは、まずは、「雲」にあたる事実を理解すること。そして筆者の考える「雨」の部分に対して自分の意見をぶつけて考えること。「雲」「雨」がわかったならば、筆者の「傘」を参考にしつつ、できれば自分なりの「傘」に相当するやり方を、考えてみるということです。慣れないうちは、ペンを持って、これは雲、これは雨、これは傘といったように、本の文章を囲んでチェックを入れてもいいでしょう。ペンを持って意識的に書き込んでいくことで、自分が何を読んでいるのかを考えるクセがついてきます。

Plan−なんのために読むか、目的を絞る
Do−本を読む
Check−考える
Action−実践してみる

読書を一定の時間でとめて、意識的に考える時間をつくる。そしてまた読む。このサイクルを自分の読書感覚として取り入れると、考えるクセがついてきます。考えるクセが定着してくると、思考能力がアップし、読書から得られるものが大きくなってきます。

読書術について書かれてある本が最近たくさん出されていますが、そのなかでこの本は具体的にどう本を読めばいいか書かれあり、一線を画しています。インプットの方法やアウトプットの方法をバランスよく書かれてあり、とても参考になりました。「たくさんの人は、「DOー本を読む」行為だけを行っており、そのほかの「Plan」「Check」「Action」の行為が抜けている」の箇所を読んで胸にグサリときました。このブログを書き始めてOutputは少し増えましたが、まだまだ十分ではありません。「Plan」「Check」「Action」を自分の読書感覚に取り込んでいきます。