異端の大義@楡周平

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MBAホルダーの海外畑の47歳の高見が主人公の話です。彼は、賞罰人事で工場閉鎖の責任者や営業の責任者を任されていきます。その際に、自分の中にある社会の理想と会社の現実の狭間で彼は苦悩していきます。

主人公は北京に赴任することになり、その中で著者は中国の抱える問題点をいろいろと書いています。中国の抱える一番の問題点は「社会インフラ」だという指摘には、はっとさせられました。中国では今でも電力の供給が大きな社会問題となっていて、停電が頻繁に起きています。これからさらに経済発展していくなかで、その問題点を解決していく方法が中国の中に具体的にないと述べています。

このような著者独自の意見を読めるのも、彼の小説の醍醐味のひとつです。経済小説に興味があるひとはぜひ読んでください。