「ダイスをころがせ」
「ダイスをころがせ」真保裕一
評価:★★★★☆
真保裕一と言えば、「ホワイトアウト」など実写向きの小説を書く人ということで、今まで避けていました。今回たまたま本屋で、立ち読みをしたらは夢中になってしまいました。
ストーリーは、政治の話で、どうして政治にはお金・人がかかるか書かれてあります。この本を読んで支持母体があるとどんなに選挙で有利かわかります。そんな選挙の雑学を知る楽しみもあります。
主人公たちの年齢が35歳で、家庭も会社もあり、自分の幼い頃に抱いていた理想とは少し離れた生活を送っています。だけど昔の仲間とひとつに向かって何か(今回の場合選挙)をやっていくうちに、人生のレールがあの頃の理想に少しずつ近づいていきます。その過程もこの小説を読む醍醐味の一つです。
もしこの小説をドラマ化するなら、主題歌はSMAPの「夜空ノムコウ」で決定でしょう。そうすると主人公はSMAPの誰かになるな。